【能美市】2025年4月8日(火)、いしかわ動物園でトキの赤ちゃん誕生!
トキ(朱鷺)。国の特別天然記念物に指定されている希少な鳥です。徳山町のいしかわ動物園で2025年4月8日(火)、飼育中のトキのヒナが自然孵化で無事に誕生しました。今年初めてのヒナ誕生で、いしかわ動物園では16年連続の快挙となります。ヒナは午前10時28分ごろに孵化し、現在は親鳥に抱かれながら順調に育っているそうです。

写真はいしかわ動物園内のトキ里山館のトキ
なんと翌9日早朝には2羽目のヒナもかえり、親鳥が一度飲み込んだドジョウなどの餌を吐き戻して与える微笑ましい子育ての様子も確認されたそうです。

※写真はイメージです
トキは国の特別天然記念物に指定される絶滅危惧種で、国内ではかつて乱獲や生息環境の悪化により1981年に野生個体が絶滅し、その後2003年に最後の国産トキが死亡して日本のトキは一度姿を消しました。現在は中国から譲り受けた個体などによる繁殖・保護活動が進められ、2008年から新潟県佐渡島でトキの放鳥(野生復帰)が開始されています。

※写真はイメージです
能美市のいしかわ動物園もこのトキ保護プロジェクトに参加しており、病気などによる種の全滅リスクを減らすための分散飼育に2010年から取り組んでいます。佐渡トキ保護センターから来た3ペア(計6羽)を飼育し、毎年コンスタントにヒナを誕生させてきました。昨年は同園で計4羽のヒナが生まれ、そのうち2羽が佐渡へ移送されるなど、野生復帰に貢献しています。今回生まれたヒナの親鳥は13歳のお父さんトキと9歳のお母さんトキのペアです。なお、地域では放鳥されたトキが野生で目撃される機会も増えつつあります。もし野生のトキを見かけても、そっと遠くから静かに見守り、餌付けは絶対にしないようにしてください。繁殖期には巣に近づかないなど、人間とトキが適度な距離を保つことが大切です。希少なトキが安心して暮らせるよう、あたたかく見守っていきたいですね。
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