【能美市】辰口町に笑顔が広がる!「能登スマイルプロジェクト」会場の様子を紹介
能登半島地震からの心の復興を応援するイベント「能登スマイルプロジェクト」が、2025年12月6日(土)・7日(日)に能美市辰口町で開催されています。筆者は初日の6日にサンパーク辰口を訪れ、会場の雰囲気や担当者の方の想いを伺いました。晴れの空の下、幅広い世代の方が訪れ、温かな雰囲気に包まれていました。
能登スマイルプロジェクトは、石川県出身で能美市観光大使でもあるブラジル音楽家・加々美淳さんと、写真家・市川勝弘さんが中心となり、音楽と写真の力で被災者の心の復興を支援したいという思いから実施されています。
2025年6月に輪島市で開催された第1回が好評で、今回2回目の開催が実現したとのことです。辰口温泉が開催場所に選ばれたのは、震災直後に避難者の受け入れを最初に始めた場所であり、精神的な支えとなり続けたいという願いが込められていると教えていただきました。
会場では、市川さんによる「スマイル特設写真館」で来場者のポートレート撮影が行われていました。撮影した写真は1枚がその場でプレゼントされ、もう1枚には能登への応援メッセージを書き込んで会場に展示します。これらの写真と想いは、今後能登のイベントでも展示され、能登と能美市が互いにエールを送りあう交流につながっているそうです。
担当者の方は「震災の記憶を風化させず、持続的につながっていくことが大切」と話していました。筆者も実際に写真撮影を体験してみました。撮影と聞くと緊張してしまいそうですが、会場の雰囲気はとても温かく、終始笑顔のまま撮影ができました。他の参加者の方々もリラックスした良い表情で写っていて、写真を見るたびに気持ちが明るくなるような空気が広がっていました。できあがった写真にメッセージを添えて展示スペースに貼ると、自分の思いが能登へ届いていく実感があり、胸がじんわり熱くなりました。
さらに6日はサプライズで、加々美淳さんが歌声を披露してくれる場面も。優しく心に寄り添うサンバのメロディに、来場者はうっとりと聴き入り、心が温かくなるひとときでした。
担当者の方のお話によると、前回参加された方の声で特に印象的だったのは、「直前まで被災した自宅の片付けをしていたけれど、イベントに参加している間だけはつらいことを忘れられた」という言葉だったそうです。少しでも心が軽くなる時間を届けられたことを実感できた瞬間だったと語ってくださいました。
7日(日)は辰口温泉まつさきに会場を移し、「ほっこりサンバコンサート」が開催されます。被災地と地域をつなぐ優しい取り組みに、ぜひ触れてみてはいかがでしょうか。温かな笑顔と音楽の力を感じられる週末になりそうです。
7日の会場、辰口温泉まつさきはこちら↓





